2016/6/17 12:15:20

ボーダーコリーの本能?走る車を追いかけてしまう行動を抑える為に!

    1.ハーディングという本能

    ついつい本能が働いてしまうのです

     ボーダーコリーは牧羊犬として選択繁殖されてきた大変優秀な犬種です。現在でもスイスなどではボーダーコリーが牧羊犬として大活躍している姿が見られるようです。
     
     このように、ボーダーコリーの動くものを追いかける(ハーディング)という習性は、他の牧畜犬と比べても非常に優れておりますが、日本の一般家庭ではなかなかその習性を生かす事は出来ません。
     牧場内を駆け回る姿は圧巻物でしょう、ボーダーコリーを飼う飼い主さんならば、一度は見てみたいと思うばかりです。
     
     しかし、このハーディングという習性には、作業をするには非常に優れてはいるものの、日常生活する上では色々な危険が隠れているのです。

    こんな事故があった事、ご存じですか?

     2015年、とある高速道路にて悲劇が起きました。
     パーキングエリアにいたところ、愛犬が逃げ出してしまい、そのまま本線へ飛び出していった飼い主さんが車に轢かれたという事故です。
     もちろん、その時逃げ出した愛犬も車に轢かれてしまったというなんとも痛ましい事故です。
     
     犬種はコリー犬と言われており、ボーダーコリーと同じくハーディングに優れた犬種です。車での長旅からの解放感から興奮したあまり逃げ出してしまったのか、それとも車を見て追いかけてしまったのか…事故が起きた時の状況の詳細は不明ですが、車に乗っていた人、大ケガをした飼い主さん、そして命を落としたコリー犬すべてが悲しい事になってしまった事には違いありません。

    身近にある危険

     ボーダーコリーを散歩させる時にも危険はたくさんあります。
     例えば、車やバイクの交通量が多い場所、狭い道路で車やバイク、自転車が行き来するようなところに出た時、ボーダーコリーのスイッチが入る瞬間でもあります。
     
    【事例1】信号待ちしている時にボーダーコリーが車を見て興奮して追いかけようとし、それを止めようとした飼い主さんが引きずられて転んでしまった。
     
    【事例2】車通りが少ない道路でのんびり散歩をしていたら、前からくる自転車を見て走ってとびついてしまい、相手を大ケガさせた。
     
    【事例3】散歩中、突然車の方へ走っていき、リードをうっかり離してしまったのでそのまま車に…
     
     といったように、ハーディングという習性のせいで犬も、人も怪我をしてしまっています。これは【しつけ】云々の話ではなく、愛犬を守る為にはなんとしてでも車の方へ行かせないようにする必要があります。
     
     こうした事故が起きない為にも、飼い主さんは愛犬をしっかりとコントロール出来るようにすると良いでしょう。

    2.愛犬の命を守ろう!

    スイッチは切っておく

     ボーダーコリーは動く物を見かけると追いかけたくなる習性がある…という事は追いかけられないようにスイッチを入れさせないようにすれば良いのです。
     
    ・車を追いかける体勢にさせない

    ・車に集中させない
     
     ハーディングに入るスイッチをすべてオフにする事で、ボーダーコリーは車を追いかける事がなくなります。
     しかし、このスイッチを入れさせないしつけは、ボーダーコリーが覚えるまでかなりの時間を有するかと思われます。
     
     本能を抑え込む行動をするのですから、根気よく繰り返し教えなければならないのです。基本的には「オスワリ」からの「マテ」をかけさせると良いです。
     落ち着いて待っていられたらよく褒めてあげます。我慢する事を覚えさせましょう。
     
     これらの服従訓練は、ボーダーコリーをコントロールする為にも重要なものですので、必ず1歳頃までには教えておくようにしておきましょう。
     
     服従訓練の教え方に関してはこちらをご覧ください。

    photo by Marius Lengwiler

    それでも言う事をきかない

     それでも言う事をきかない場合は、ショックを与えましょう。
     首輪をチェーンカラーのものに変え、ショックを与えやすくします。チェーンカラーは、毛が絡まりやすい、かわいそうだという声が上がりますが愛犬の命を守る為、周りの人を事故に合わせない為、マナーでもあります。
     
     車を見たボーダーコリーがスイッチ入りそうだなと思ったら、勢いよくビシッと引っ張り、すぐに緩めましょう。
     首にショックがかかったボーダーコリーは我に返って飼い主さんに意識を向けるかと思われます。目があったらボーダーコリーをよく褒めてあげましょう。

    他にもこんなやり方

     他にも大きな声で名前を呼んだり、ボーダーコリーが驚くような大きい音を立てたり、中にはお尻を叩いたりと様々な方法でスイッチをオフにする飼い主さんがいらっしゃいます。
     
     スイッチをオフにする事は、いかにして飼い主さん自身に集中させるかと言う事です。本能に負けないように飼い主さんが工夫して呼びかけなければなりません。
     
     スイッチをオフにする為ならば、よほど暴力的でない限りは良いでしょう。
     繰り返しますが、愛犬の命を守る為です。
     
     100%完全にボーダーコリーをコントロールする事は難しいかもしれませんが、基本的には飼い主さんはボーダーコリーに対する意識を常に向けていれば良い事です。
     
     よそ見さえしなければ、どんな方法でもボーダーコリーを抑える事が出来るはずです。
     
     ボーダーコリーのハーディングを理解し、愛犬に合った方法で抑えられるようにしておきましょう。

お役立ちコンテンツ