2016/6/17 11:51:06

ボーダーコリーが捨てられてしまうのはなぜ?ボーダーコリーの為の団体、BCRN

    1.憧れのボーダーコリー

    素敵なドッグライフ…と思いきや

     ボーダーコリーといえば、どんなイメージを持ちますか?
     大抵の方は、ボーダーコリーに対して好印象を抱き、非の打ちどころがないと思われているでしょう。
      
     中でもボーダーコリーの利点としてあげられるのが【賢い】という点です。海外のドラマやCMではボーダーコリーの活躍している姿がよく見られます。新聞をくわえて家まで持ち込んで来たり、飼い主さんの忘れ物を届けたりと、その従順で飼い主さんに一生懸命仕える姿を観てただただ感嘆の吐息を漏らすばかりです。
     

     実際、それをきっかけにしてボーダーコリーを購入する方も少なくはありません。人間の子供並みの知能レベルを持つボーダーコリーに期待し、穏やかで幸せな生活を望まれる方が大変多くいらっしゃいます。

     ボーダーコリーを飼っている方すべてが、このような生活を過ごしているのかと言いますと、現実はその華やかなホームドラマとは大きく異なってくるのです。

    賢いからこその悲劇

     実際飼ってみると更にわかるのですが、ボーダーコリーは想像よりもはるかに上回るほどの知能レベルであり、訓練すればするほど学習し、人の言葉を懸命に理解しようとします。
     一度飼い始めたら、その訓練性、服従性、運動能力、どれをとっても魅力的なボーダーコリーにはまる方も少なくはありません。
     
     ですが、これはあくまでもきちんとしつけ訓練をした方のみに限られます。
     
    「ボーダーコリーは頭が良い」
     
     一見、なんともないただボーダーコリーを褒めているだけのように思えますが、実はこの言葉に罠があります。
     
     それは【頭が良い=しつけをしなくても良い】と捉えている方が多いのです。そうなりますと、必然的にしつけをされていないボーダーコリーが増えてしまいます。
     
     いくら頭が良くても、生まれた時からしつけ(社会常識)が完璧な犬など存在しません。誤った情報をそのまま鵜呑みにしてしまい、結果として飼育放棄してしまう飼い主さんが現れるのです。

    2.ボーダーコリーレスキュー

    飼育放棄されてしまったボーダーコリー

     年々、ボーダーコリーの飼育放棄は増加してきております。飼育放棄されてしまう理由はどれも人間の身勝手な理由ばかりであり、そのまま直接保健所に渡して早く処分するように言い渡す飼い主も少なくはないのです。

     ボーダーコリーを物として見る、人の傲慢さが悲しい結末を迎えるボーダーコリーを増やしております。
     しかし、中にはそんなボーダーコリーを救う為に立ち上がった団体があります。
     
     ボーダーコリーレスキューネットワーク(BCRN)は、施設などにいるボーダーコリーを保護し、新しい飼い主さんを探すと共に正しい知識を広める為の運動をしています。
     
     ボーダーコリーは賢いからこそ、良い事も悪い事もすべて理解している為、飼うのは容易ではありませんが、ボーダーコリーレスキューネットワークは、ボーダーコリーに特化した団体です。
     
     里親を希望している方がもしもいらっしゃるのならば、一度相談してみるのも良いでしょう。
    こちらから遷移できます。

    それ以外にも活躍しています!

     また、ボーダーコリーレスキューネットワークは、里親を探すだけでなく様々な面でも活躍してらっしゃいます。

     
     ・迷子になってしまったボーダーコリーの捜索協力
     飼い主さんの依頼に基づき、ホームページを介して情報を公開、捜索に協力
     
    ・ボーダーコリーとの生活での相談
     ボーダーコリーとの生活で不安やわからない事などがあれば対応する
      
     ボーダーコリーという犬種を心から愛している方々が集まっている団体です。現在、一緒に協力してくださるサポーターを募集しておりますので、一頭でも不幸なボーダーコリーを救いたいという飼い主さんはぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
     
     里親になるだけではなく、小さな事でもサポーターになる事が出来ます。具体的な活動内容はホームページに記載しておりますのでそちらをご確認ください。

    3. なぜ捨てられてしまうの?

    おもな理由

     ボーダーコリーの飼育放棄は、以前から多く目立ちます。ボーダーコリーが飼育放棄されてしまう理由としてあげられるのは、以下の通りです。

     
    ・咬み癖、吠え癖などの問題行動
     
    ・病気でかかる治療費などによる金銭的事情
     
    ・引っ越し等
     
    ・大きくなってしまった
     
    ・老犬になったから
     
    ・子供と仲良く出来ない
     
    ・運動量に耐えられない
     
     飼育放棄される理由はこれ以外にもあり、言葉を失ってしまうような飼い主の身勝手な理由もあります。
     
     この中で特に多いとされている飼育放棄の理由は問題行動によるしつけ関連です。しかし、わかってほしいのは、ボーダーコリーは本当に頭が良い犬種ですので、本来まともに接してしつけをしていれば、このような悲劇が起こる事はありません。
     飼い主さんの誤情報を鵜呑みにしてしまい、しつけをしなくても簡単に飼えるという発想を抱いた怠慢さが招いた悲劇です。
     
     また、この中のうち下二つは、注目して欲しい事です。

    ボーダーコリーだからこそ?

     ボーダーコリーは優れた牧羊犬を目指して選択繁殖されてきた犬種である為、何かを追いかける習性は他犬種と比べてかなり強い方に値します。

     子供は身体が小さくよく動き回ります。その為、ボーダーコリーにとって子供は大変魅力的に感じるので、眼で追いかけるだけで止まらず追いかけてしまう恐れがあります。
     
     そうなりますと、家庭に小さな子供がいる場合、ボーダーコリーと子供にとってストレスになりかねません。追いかける事は本能ですので、普通にしつけするよりも更によく言い聞かせておかなければならないのです。
     
     また、運動量が多いという点も理由としてあげられます。通常の散歩では満足する事がない為、他犬種よりも何倍もの運動量を要求されます。
     
     満足する運動をする事が出来ないという事はボーダーコリーにとって大きなストレスですので、様々な問題行動を起こしかねません。
     しかし毎日ボーダーコリーを何時間も散歩に連れていったりする事が出来ないという飼い主さんが結果としてボーダーコリーの飼育放棄をしてしまうのです。

    ボーダーコリーは悪くない

     ここまで色々な事を書いてしまうと、ボーダーコリーを飼う事をためらってしまうかもしれません。

     ですが、わかってほしいのはボーダーコリーに非はまったくないという事。正しく接してしつけていれば、他の犬種にはない魅力が出る素晴らしい犬種なのです。
     
     飼い主さんが意識してしつけるようにすれば問題行動は起こる事はありませんし、運動も工夫さえすれば一般家庭でも充分飼育可能です。
     不幸なボーダーコリーが増えないよう、事前に充分な情報を把握しておきましょう!